ここまでMBAとは関係のない記事を掲載してきましたが、今回は仮題としている「中国MBAに挑戦する夫婦」について考えてみます。
順番から言えば、「Why MBA?」、「Why China?」、「Why 北京大学 or 清華大学?」についての話が先に来ると思います。
しかしこれらについては先にMBAを取得された諸先輩方の多くが述べられていることでもありますし、
大学の授業内容を紹介する際に上記の理由に触れることもあろうかと思います。
従い、ひとまずそれらは後回しにして我々の特徴な試みである「夫婦同時に同じ都市でMBAをとること」について触れてみます。
まずは「夫婦でMBAを同時期に取ることのメリットとデメリット」についてです。
あまり一般化を意識せずに「我々夫婦にとって」のメリットとデメリットについて焦点を当ててみました。
1. メリット
1) 生活面
■ 異国での生活で感じるストレスの軽減
私は比較的旅行経験や出張経験が周囲の友人と比べると多く、海外でストレスを感じることは少ないと自負しています。
それでも慣れない土地、ましてや英語が通じない土地で長期間生活している間には、気づかないうちにストレスを感じているだろうと思います。
さらに私は現時点で中国語が話せません。
その点自宅で日本語を話せること、語学面において全く不安がない妻がいること(妻は流暢な中国語を話します)は、そのストレスを軽減することにつながっているものと思います。
逆もしかりで、妻も言葉ができるといってもやはり慣れない土地で一人で生活するのはそれなりの負担があると思うので、妻にとっても一緒に生活することは多少プラスになっているのではないか、と勝手に想像しています。
2) 学業面
■ 夫婦間での切磋琢磨
やはり同じような内容の勉強をしている身近な人がいると、こちらもテレビを見てぼーっとしているわけにはいかない、と感じるであろうと思います。
貴重な時間をだらだらと過ごさないために、自分を律することが(これまでは)苦手な我々にとっては良い環境となるはずです(互いにさぼりだす可能性は十分にありますが)。
■ お互いの授業内容に関する意見交換
これは違うプログラムを選択したメリットの1つでもありますが、すぐ隣の大学の授業がどんなものは気になるものです。
夫婦であればこそ気兼ねなく意見交換できるので、プログラムの善し悪しについて考えることができ、その結果を大学側にフィードバックすることによってプログラムや授業内容の改善につなげることができるかもしれません。
3) 交遊面
■ ネットワークの拡大
我々の場合は大学が別のため、互いの大学の友人を紹介することでネットワークをさらに広げることが可能となる、と考えています。
後日改めて紹介する機会があると思いますが、清華大学IMBA、北京大学IMBA共に欧米のビジネススクールとは異なり小規模で運営しています。
そのため、それぞれの大学の学生をつなぐことによるネットワークを拡大できることは一人で来る場合よりも大きなアドバンテージだと思います。
また、我々の家にクラスメイトを招待して食事をしながら交流することもできるでしょう。
さらに、MBAの学生だけでなくお互いが持つ北京ネットワークを共有できることも1つ利点として挙げることができると思います(生憎私はほとんど持っていませんが。。。)
2. デメリット
1) 生活面
■ 今のところは思いつきません
多分私が言語面で妻に依存している部分が多く、生活においてメリットはあってもデメリットは今のところ感じていないからだと思います。
2) 学業面
■ 優劣が目に見えてわかってしまう(かもしれない)
我々の場合元々経済系の専攻ではないため、学びとしては2人とも初めての分野です。
またこれまでのキャリアですが、私は自己紹介でも述べた通り元エンジニアのコンサルタントです。
一方妻は、日本の大手企業において営業経験を十分に積んだビジネスパーソンです。
実業で得た知識を授業内容と結びつけることが可能ならば、妻の方が内容の理解は早いと思われます。
それ以外でも英語力や地頭の良さなど、これまであまり比較したことはなかった点ももろに浮き彫りになって、少なくともMBA期間中は家庭内におけるパワーバランスが大きく変わるかもしれません。。。
宿題手伝ってもらったりしなければならなくなるかもしれないですし。
3) 交遊面
■ お互い他の学生との交流時間が減る可能性
特にセメスター間の長期休暇の際に顕著になると思うのですが、休暇中にはやはり夫婦で旅行等に行くことになると思います。
一方で、グループワークやディスカッションを通して仲よくなったクラスメイト達とのオフサイトアクティビティにも挑戦したいので、時間の配分には気を使わなければなりません。
他にもまだまだいい点、悪い点たくさんあると思いますが、ざっくり想定されるものはこのような所かな、とは思います。
もしかすると、コスト面でも何かいい面があるかもしれません。
あとは実際に始まってみるとさらにいい点、悪い点がよりはっきり見えてくるものと思います。
夫婦でMBA取得をお考えの方にとって有益な情報となるよう、このテーマについては引き続き深掘りしていきます。