中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

授業の感想-2

前回に引き続き、初回(と2回目)の授業の感想です。

2. Statistics Analysis for Business

いわゆる統計学です。

■ 内容

統計学の基礎的な内容です。

数式を駆使するイメージの強い学問ですが、講師としては「数式よりも統計上の数字が持つ意味」を理解させることに重点を置いている印象です。

そのため、2回目の講義までに難しい式は出てきていません(理系なのに数式が得意ではない私に取ってはありがたいです)。

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↑こんなのは出てこないです

一方、清華大学の同じ内容の講義はより数式を多く用いた内容となっているようです。

そのため統計学をきちんと理解し、実践で使いこなすためには清華大学の講義の方が間違いなくいいと思います。

ただ私個人は将来統計分析を自分でするような仕事に出会うかどうかは不明であり、どちらかというと統計分析を他人(同僚や外部委託など)に行ってもらい、その妥当性が感覚的に評価できるような「感覚」を養うことを目標としたいので、北京大学の講義内容が私には合っています。

■ 形式

一応ディスカッション形式です。

講師は「私は教えない。講義をリードするだけだ」と初回授業開始前に配布されたメールで述べていましたが、ここまでの印象としては半分正しく、半分はやはり教えてくれている印象です。

というのもこの講義、一番学生の理解度が低いと思われ、学生の発言が最も少ない講義となっています(一部の学生に極端に偏る傾向強し)。

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そのため、講師側から積極的なサポートをしてもらっています。

またクラスを9つのグループに分け、グループ内でのディスカッションの時間も長く取られており、「グループ内で理解を深め合う」ことが推奨されています。

そしてこの時間が、最も「英語の壁」を感じる時間です。

現在のグループの中では私が最も理解が早い、と思っていますが、それでも私の理解が中途半端だから伝えきれないのでしょうが、私が理解している内容を英語でうまく噛み砕いて表現できていません。

私が説明した後でも、同じ内容を2-3人が繰り返して発言させてしまっており(しかも私の利用した言葉からの言い換え無しで)、一発で理解をさせることがまだできていません。

というわけで、私のこの講義における目標は、「グループディスカッションをリードする」ことに置いています。

リードできるということは理解もしており、それを的確にグループに広めることができる伝達力を備えている、ということだからです。

もう一つ厄介な問題だと個人的には思っているのが、同じグループに所属している中国人が、この講義の初回に我々グループメンバーに対して、「統計は仕事で扱っているからわかる。任せろ」(とまでは言っていなかったかもしれませんが)と言ってくれたのに2回目の講義でいきなり黙り込む、というギャップを見せつけられ、あの発言を後悔していないか心配であるのと同時に挽回のチャンスを与えてあげなければならない、と感じていることです。

■ 毎回分析課題が与えられる

その週に出てきたトピックを用いて、過去実際に行ったと思われる統計データ分析を自ら行う、という課題が毎週与えられます。

ここでの問題は、一部の学生がトピックの理解そのものよりもExcelの使い方がわからず数字を処理出来ない、という問題に直面していることです。

特に社会人経験の浅い中国人学生でExcelのできない人が多いように思われます。

授業中に発言する学生も、いざ処理をさせようとするとできない、という現象もみられました。

頭で理論・概念を理解して、授業中に長々と発言することができても実務ができないあたりがいかにも若いエリート、と言ったところでしょうか。

そしてこの問題についてはできないことよりも、対処の方法を自分で考えようとしないところの方が問題は根深い、私はそうみています。

少し考えて手順に工夫を加えれば簡単に処理出来る内容のものであっても、ガイダンス通りでないと諦めて手が止まってしまっているのは印象的でした。

指示がないと手が止まってしまうのは日本の若者にも通じる部分があり、これは国を超えた現象なのかもしれない、と感じました。

私も数年前は同じだったかもしれないので、これは「経験の差」かもしれませんが。。。

この現象については今後も他の場面で出くわすことが想定されるため注意深く追跡するとともに、彼らに現代中国教育について聞いてみたいと思っています。

ここでは、講義中の発言回数がこれまでほぼゼロ(全員分合わせて)の韓国人学生の圧倒的な優位性が見て取れ、講義内外での対比はなかなか見応えがありました。

長くなりましたので、続きはまた次回に。