しばらくMBA関連が続いたので、たまには北京での生活について書いてみます。
今回は「北京の交通事情」について、学生が市内の移動で頻繁に使用することになる「地下鉄」、「バス」、「タクシー」についてです。
1. 地下鉄
私は語学学校に通うときにはもっぱらこちらで通学しています。
■特徴
- 乗車券
北京でも地下鉄・バス共通のICカード乗車券が普及しています。
乗車で困ることはほぼ皆無と言っていいと思います。
- 荷物検査
大きめの荷物を持っている人はその荷物を検査機にかけて改札を通過することが要求されています。
ただ、全ての人が荷物検査を要求されているか?と言えばそうでもないようですし、荷物の大きさの基準も曖昧だな、とは感じています。
■メリット
- 時間がかなり正確に読める
海外の電車だと遅れることが当たり前の感覚ですが、こちらでそのようなことに遭遇したことはまだ1回しかありません。かなり時間に正確だと思っています。
- 安い
多分世界(少なくとも私が訪問した国でかつ地下鉄乗車経験がある国)でもレアなケースだと思いますが、北京の地下鉄はどこまで乗っても一律2元(約32円)です。
地下鉄のカバーしている範囲は相当広く、一番端から端まで乗車した場合には一時間は超えるはずなのですが、それでも2元です。
■デメリット
今のところデメリットを感じることは無いのですが、強いて言えば日本と同様、朝夕のラッシュはひどいものです。
2. バス
私は普段バスを利用して通学しています。
■特徴
- 乗車券
地下鉄でも述べたとおりです。
- 時刻表がない
以下で述べますが、交通事情が良くないため正確な時間が読めないことが多い為だと思われますが、時刻表がないため、いつ来るのか、どの程度の頻度で来るのかが全くわかりません。
■メリット
- とにかく安い
私のアパートから北大まで片道約2.5kmを0.4元(7円程度??)で走ってくれます。一応乗車距離に応じて課金されていくシステムになっているようですが最大で2元までしか上がらないようになっています。
- 広範囲をカバー
路線数が多くかつ停留所も多いため、地下鉄でカバーできない部分を相当カバーしてくれています。地下鉄の1駅区間も大した距離では無いのですが、それでも歩くのが面倒であったり、空気が悪いので極力屋外での歩行を避けるためには良いのかもしれません。
■デメリット
- 下車する停留所がわかりにくい
最近のバスのほとんどは次に停車する停留所名を中国語と英語の自動音声で案内してくれるのですが、ごくたまに音声案内がなく車掌による中国語の案内のみの場合があります。
通学などで普段使用している停留所であれば問題ないと思いますが、初めて行く際には細心の注意が必要でしょう。
- 時間が全く読めない
北京の道路混雑事情が悪い為に、バスが来る時間や乗車後の到着時間が全く読めないことです。空いていれば10分かからない距離を30分かかって到着することもありました。
- たまに止まらない
ごくまれですが、あるバスが止まるべき停留所を通過してしまうことがあります。
停留所の前に他の路線のバスが大挙しておりバスの運転手が止まるのが面倒くさいからだと思いますがバスを待っている側からしたらいい迷惑です。
3. タクシー
■メリット
- びた付けできる
特に夏冬は暑くて寒く、外を歩くのが嫌になるのでびた付けできるメリットは大きいです。
値段は日本と比べれば安いですが、他の交通機関と比べて高いので、メリットとしては挙げません。
■デメリット
- 乗る時間を選ばなければならない
朝夕の交通渋滞はこの街もひどく、車で通学している同級生は学内で帰る時間を調整しているくらいです。従い、夕方にタクシーを拾ってどこかに行くのはおすすめ出来ません。
- 目的地が遠いと乗車拒否
こちらで結構驚かされるのは、日本の場合目的地が近いとドライバーに乗車拒否されたり、あからさまに不機嫌になるされることがしばしばあります(終電を逃した深夜のタクシーは多いです)。しかし、北京の場合は逆に目的地が遠いと乗車拒否をされることがあります。「仕事をする気があるのか?」とツッコミたくなるようなこともありますが、そんなことを言ってもしょうがない上、文句言うだけの語学力がある訳でも無いので諦めています。
結局どれを使っても日本と比較すると安く、利便性も変わらないと思います。
北京に来て3か月以上が経ちますが、まだ行けて居ない場所が多すぎるので、これから特に地下鉄をエンジョイしながら北京を散策したいと思います。