中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

2ndセメスター前半まとめ

既に2ndセメスター後半戦に入っていますが、ここで前半戦を、授業を中心に2回に渡り総括してみたいと思います。

1. 授業

1) Organizational Behavior

良かった点は講師が実務経験を有しているため(日本企業、台湾企業)、実際の組織での問題を引き合いに出しながらアジア国内での組織問題の違いや米国との違いを比較しながら議論を進めることができたことです。特にこの授業では日本企業の特異性が度々挙げられたため、必然的に私の発言回数も多くなりました。

悪かった点は、タイムマネジメントでしょうか。よく言えば時間に寛容であるため議論を収束させない傾向があり、そのため複数回で授業をまたいで議論が継続することがありました。そのため、全てのコンテンツをきちんと消化することができなかったです。

もう一つは、科目の構成です。この授業の中にLeadershipに関する内容が含まれているのですが、個人的にはLeadershipは別個の科目として設けてほしかったです。

講師の年齢が若く(私と同い年)であり、かつ日本人の血が入っており、日本企業でごく短期間ながらも働いた経験を持つことから個人的に仲よくさせてもらいたいと思っている方です。

人脈という観点では、一番収穫が大きいのではないかと思っています。

2) Corporate Finance

良かった点としては、Financeの原則を理解できたこと、IPOに関する知識を得たこと、中国のファイナンスを常に引用して説明してくれたため、中国ビジネスに明るくない留学生に取っては有益だったのではないかと思います。恐らく教科書で言われているような一般的なFinanceに関する知識、特に計算に関連するような内容は全員習得したものと思います。

悪かった点としては、この講義ではCorporate Governanceなどについて取り上げられていたのですが、それよりもむしろもっと中国ファイナンスに特化して欲しかったです。

もう一点、この授業ではアウトプットの機会が極端に少なく知識の定着を図るという意味では決して効率的では無いと感じています。もっとケースを中心とした分析をする機会を提供するべきではないかと思い、その旨はMBAオフィスに伝えました。

(あと、個人的なヒアリング能力の問題にもなりますが、あまり大きな声でしゃべらないので、かなりの割合で聞き逃すことが多かった気が。。。)

3) Strategy Management

良かった点としては、授業の後半から中国に関するケースを扱うことで、これまでの企業がいかにして中国マーケットを攻略してきたかを知ることができたこと(結果として“Guan-xi”が絡んでしまうことが多いのですが)が最大の収穫でしょうか。

悪かった点は特に無いと思いますが、挙げるとすればソリューションがアカデミック過ぎた印象があります。

講師は「良い戦略・悪い戦略」の著者であるリチャード・ルメルト氏の直の教え子であり、経歴を見る限りでは恐らく実務経験が無いのではないかと思います。

そのため、「いや、理詰めで行けばソリューションはそうなるかもしれないけど、それの実現可能性ってどうなの?」っていう方向に議論を導く傾向にあった気がしています。従い、生徒の評価は大きく分かれています。

次回は残り2科目と課外アクティビティについてです。