中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

授業以外でのMBAっぽい勉強について-2(プレゼンテーション)

以前の記事に続いて、今回はプレゼンテーションに関して、勉強に使用している書籍を紹介したいと思います。

私の個人的な意見ですが、プレゼンテーションを構成する要素は大きく3つあると考えています。

1) ストーリー作り

2) マテリアル作り

3) デリバリー(実際のプレゼン)

このうち1) ストーリー作り、2) マテリアル作りについては、MBA前のコンサル時代に多くの報告書を作ったおかげで基本的なノウハウは体にしみ込んでいます。ただ、コンサルタントが作るマテリアルはいわゆる「レポート」的な作りになるため、スティーブ・ジョブスのような「ショー型」のマテリアルではありません。スティーブ・ジョブス型のプレゼンをする機会(新商品の紹介など)の経験がないし、今後もそのような職種につくかどうかは不明ですが、1), 2)についても違う角度から勉強する必要があると思っています。

0) 全般


ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
(2004/02/01)
高田 貴久

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スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンスティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
(2010/07/15)
カーマイン・ガロ

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この2冊が基本になるかと思います。

1冊目はコンサルタントが書いた本らしく、いわゆる「報告書型」のプレゼンテーションを学ぶための書籍としては最も優れているのではないかと思います。プレゼンテーションのみならずコンサルタントとしての基本動作的な部分にも触れるため以前読んでいましたが、改めて読み直すとまた違った発見があり、重宝しています。

スティーブ・ジョブスの本はあちこちでも紹介されている通り、彼のプレゼン(キーノート?)をここまで分析している本もなかなか無いと思われ、これとYou tubeで彼の実際のプレゼンを見ながら勉強する事で、彼の間やイントネーションのウラにある意図の理解が深まるものと思われます。

1) ストーリー作り

上記2冊で十分だと思います。

2) マテリアル作り


プレゼンテーションzenプレゼンテーションzen
(2009/09/04)
Garr Reynolds、ガー・レイノルズ 他

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こちらはスティーブ・ジョブスのようなマテリアルを作りたい、と言う人に是非とも読んで(というより眺める?)いただきたい本です。文字のバランスや配色についてもいいイメージをつくることができると思います。

3) デリバリー

私に最も不足しているのはこの部分であるのですが、どの本がいいのかはまだよくわかっていません。ここ最近読んだ本は以下の通りです。


ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力
(2008/07/17)
ブライアン・トレーシー

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伝える力 (PHPビジネス新書)伝える力 (PHPビジネス新書)
(2007/04/19)
池上 彰

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上はプロの講演家の方の本らしく、登壇前の準備について自分の準備だけでなく会場や聴衆に関する確認事項、登壇中の振る舞いについてまで詳細に書かれています。基本的なことばかりですが、おろそかにしがちなことが多く、「あぁ、こういうことあるよね」という失敗を未然に防ぐためにはマスターすべき1冊ではないでしょか。

下は池上彰氏の本の中でも秀逸の本だと思っています。小学生向けのニュース番組を長く提供されてきた方だけあって、「わかりやすく伝える」とはなんぞや、という点に関してはこの人の右に出る人は日本にはいないでしょう。「わかる」ということは何か、わかりやすく伝えるためにどんな言葉を選べばよいのか(日本語ですが)、意識するしないでは結果は大きく変わるものと思います。

書籍意外では、ベタですがTEDの中の優れているとされるプレゼンを見ています。英語の勉強も兼ねて、なるべく英語ネイティブスピーカーの癖のない英語を話す人の中で優れたプレゼンを見るようにしています。まだそれほど多くのプレゼンを見たわけではないですが、これまで見た中ではダニエル・ピンクの"The puzzle of Motivation"です。

これらを吸収した上で、授業内で得られるプレゼンの機会を活用し練習していきます。