中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

CUHKまとめ-2

前回に続いてCUHKまとめです。

2. クラスメイト

私が取っていた授業の学生はパートタイムの学生が多かったので、ここでは、彼らの授業への姿勢やディスカッション、事務処理などの能力について触れたいと思います。またわずかではありますが、フルタイム学生と授業内外で交流する機会もあったので、気づいた点をまとめます。

パートタイム学生

授業への姿勢ですが、私見ですがフルタイム学生の方が真面目でした。パートタイム学生は夜の授業だけでなく週末の授業にも遅れてくることが多く、授業の開始時間を遅らせる要因になっていました。

ディスカッションについてはフルタイムと比較してmatureな学生が多いために自分の経験に基づいたしっかりした意見をくれることが多くその点では頼りになりました。

フルタイム学生

香港の3大学MBAのフルタイムプログラムはだいたい1.5年で終わり、終わらせようと思えば12ヶ月で完了することもできます。また、1.5年かけて修了する人も最後のセメスターは交換留学で海外に出て行くため、私のように選択科目を中心に取る交換留学生はフルタイム学生との交流機会を授業内ではあまり持つことはできません。

ですので、私は自ら動いて2014年入学のフルタイム学生との交流を深めることにも挑戦しました。

とはいえ、どこのMBAもそうですが入学した最初のタームは慣れるまでに時間がかかるためにタイムマネジメントがうまくできず、忙しくなりがちです。加えて16ヶ月のプログラムであるCUHKは2年制プログラムに比べてインテンシブであるため、なかなか遊ぶ機会はありませんでした。

そんな中、広東語中心の香港で使う機会があまりない中国語の練習を兼ねて大陸人中心に交わることに挑戦しました。

フルタイムの学生は、就業経験3-4年といったところがボリュームゾーンでした。MBAに香港という場所を選んでいるので、卒業後の進路としてファイナンスを志望する学生が圧倒的に多く、バックグラウンドも銀行系が多かった印象です。そのためかどうかは知りませんが、私が聴講していたマーケティングの時間に会計やファイナンスの課題をこなしている学生がちらほら見受けられました。確かに香港の3大学MBAはどこもファイナンスに強いことを売りにしており、そのため課題がきついのかもしれません。

その他では、香港での起業を志す学生や親の事業を継承する学生がちらほら見受けられました。

CUHKは香港の中でダントツ長いMBAの歴史を持ち、そのためアラムナイの数も圧倒的に多いです。これらのリソースへのアクセスを求めてCUHKを選ぶ学生も相当数いるようです。

私も上海で行われたCUHKアラムナイの集まりに1度参加しましたが、大陸人だけでなく香港人も現在は多く大陸で事業展開しており、そのネットワークの大きさには脱帽です。起業を志す学生にとっても、アドバイスを得るだけでなくエンジェル投資家を探す手立てになるのかもしれません。

3. CUHK関連の課外活動

主にはクラブ活動になります。

私はJapan Club, PE/VC Club, Health care Clubの3つの活動に参加していました。

この中で最も活動が盛んだったのはJapan Clubではないかと思います。CUHKのJapan Clubは今年初めて設立されました。これまで3回のイベントを実施しており、先日はクリスマスパーティを兼ねた寿司づくり教室も行われました。

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この学年にはフルタイムに日本人が4人いる他、パートタイムに日本に留学していた香港人が2人、さらにMBAオフィスにも日本に留学していた人がおり、かなり日本リッチな陣容です(とはいえ、今年のNUSには到底及ばないですが)。

私はこれまでずっとクラスで1人の日本人でしたので、すべての日本に関連することが私に降りかかってくるとともに私が言う日本に関することはすべて正になる、という気楽さもエンジョイしてきました。しかし、このような大きなイベントを1人で企画・実行することはなかなか難しいことも感じていたので、「同級生に日本人がいるのもいかも」と思い直すきっかけにもなりました。

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以上、簡単にCUHKの交換留学についてまとめました。

北京大学は交換留学プログラムが豊富で欧米の有名大学へ行くことも可能でしたが、アジアにとどまり正解だったと考えています。

大学のリソースだけではなく、香港MBAネットワーク(特に日本人)に参加することもでき、北京にとどまっているより、欧米に行くよりも私が得たいものは得られたというのが実感です。