中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

修士論文について

大学が冬休みのため、MBA的には書くことがない状態がしばらく続きます。

従い、週1もしくは2週に1回程度の更新になると思います。

さらに言うと、最後のセメスターは私自身授業を取る予定がないので、MBA的なことというよりも、私の修士論文に関連して調査したメモ書きを残したり、中国に関するニュースについて触れたり、「人生最後の大型連休」という大義名分のもと、中国国内外を含めた旅行をできる限り多くしていこうと思っていますので、その旅行記が中心になるはずです。

というわけで今回は「修士論文」について触れます。

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おそらく普通のMBA修士論文を課す大学はほとんどないと思うのですが、私が知る限りでは中国の国立大学が提供しているMBAプログラムと日本の大学が提供しているMBAにおいては修士論文がプログラム修了の必須要件となっています。

さて、ビジネススクールの論文とは何を書けばよいか??と頭を悩ませていたところで、私の修士論文アドバイザーの教授と先月スカイプでミーティングを行いました。

私はアドバイザーを選定するにあたり「何書いても文句言わずに協力してくれそうなフランクな人」を基準に選び、私と同い年の台湾人の教授を選びました。

私の考え通り、彼曰く「基本的には何を書いてもいい」かつ「自分が書きやすいテーマを選んでくれればいい」とのアドバイスをいただきました。私は当初、この教授の研究テーマでもあり私自身深掘りしてみたいと思っていた「中国におけるリーダーシップ」について書こうと思っていたのですが、このテーマ、やはり中国における政治と切っても切り離せるテーマではなく(だからこそ私が書きたいと思っていたのですが)、そのため資料を集めるのに苦労することが間違いないことと、論文発表においても他の審査員に受け入れられる可能性が低いことからこちらの方向を泣く泣く却下することにしました。

その後私が扱うことにしたテーマは、「日系企業は中国から手を引くべきか?」とメインに据えてみようと思っています。このテーマ、特に2012年の尖閣国有化に伴う反日デモ以降は日本国内で語り尽くされたテーマだと思いますが、一方で中国人にとってみれば意外と新鮮なテーマであることをこれまでの教授との討議、学生との討議において感じていたからです。今の日系企業が考えていることを中国人にぶつけること自体が新しいことになる、というのがアドバイザーの意見であり、私自身このテーマはコンサルの時に少し扱った経験がありますので、うまく纏められれば今後の私のキャリアにも活かせるのではないか、と思っています(かつ経験があるので、論文執筆に費やす時間も節約できるかも)。

この論文ですが、いわゆる修士生が書くようなアカデミックな論文というよりはビジネスケースに近いものとなるようです。従い、ガッチガチに学術的にロジックを組み立てていくよりも、実際のケース分析から結論を導き出すことに重きをおいて構わない、とのことでした。論文というよりも個人プロジェクトの要素が強くなりそうです。

授業を取る予定がないとはいえ、修士論文に加えてMBAとは関係ないところで1つ大きなプロジェクトを抱えており、海外旅行も行ってみたい、、、などと考えていると、意外と調査にかけられる時間はなく、さてどうしたもんか、というところでそろそろアウトラインと調査設計を開始しようと考えています。