中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

MBA卒業後のキャリアを考えるにあたり読んだ書籍

1ヶ月以上更新ができずに、とうとう広告が表示されてしまいました。

更新できなかった理由は2点あり、

1) 中国からまた接続できなかった

2) ヨーロッパ旅行をしていた

ためです。

2) についてはこのブログでも旅行記を公開していきたいと考えています。

というわけでだいぶ間隔が空いたので、しばらく不定期にかつ連続的に投稿していきたいと思います。

今回は、本当は1ヶ月前に投稿したかった記事だけれど投稿できなかったのでドラフトのまま眠っていた記事です。

今回はMBA卒業後のキャリアに関連する書籍の紹介です。

残り半年を切り、そろそろMBA後を見据えて本気で動かなければならない時期にかかったと実感しています。

本来MBAに来る方の多くはキャリアチェンジやステップアップを目標としているため、入学直後から精力的に活動することが一般的なのですが、私はその部類に入っておらず、MBAでの勉強や中国語の勉強、出会った友人たちとの活動に精を出していました。今更感はありますが、今後のキャリアをじっくり考える上でいくつか本を読んでみましたので紹介いたします。

1. 未来予測系

1) 2052


2052 今後40年のグローバル予測2052 今後40年のグローバル予測
(2013/01/09)
ヨルゲン・ランダース

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出版が2012年ですので、40年後の未来を予測した書籍です。「未来予測なんて当たらないけれど、大枠で捉えることは大切だよね」というコンセプトのもとに、各方面の有識者へインタビューを行い、彼らの見識を紹介する形をとっています。

この本ではエネルギー、中でも太陽光発電の将来について楽観的な予測をしていることが特徴的だと思います。

個人的にここまで再生可能エネルギーの中で太陽光発電を推している文章を読んだのが初めてだったのでかなり新鮮でした。

現在日本ではFIT制度の崩壊が騒がれており、今年に入ってさらにタリフが下げられもはやFeasibleではないと言われています。私も太陽光発電にはネガティブな印象を持っており、日本であれば地熱や波力など他のエネルギー源の開発に努めるべきだと考えていますが、このような見方があることを知り、見識を改めてもう一度勉強しなおす必要があるかも、と思いました。

2) 2030年世界はこう変わる


2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」
(2013/06/28)
米国国家情報会議

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アメリカ国家情報会議が策定しているグローバルトレンドに関する本です。

2052と比べるとアメリカ中心の視点で描かれているので、多少そのバイアスがかかっている点に留意しながら読むべきと思います。

面白いのは、2052では再生可能エネルギーが来る、と書かれているのに対して本書ではIEA(国際エネルギー機関)の予測を元に再生可能エネルギーは不発に終わるだろうと述べていることです。これも、アメリカがシェールガス・オイルなどの新型資源を有しているからでしょう(IEAもアメリカのバイアスがかかっている、という私のバイアスが勝っていますが)。

2. 働き方系

3) ワーク・シフト


ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
(2012/09/28)
リンダ グラットン

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ずいぶん前に流行していましたね。当時は全く見向きもしませんでしたが改めて読んでみるとなかなか示唆に富んでいます。

少々極端なケースを中心に描かれていますが、このようなバーチャルで孤独に働くプロフェッショナルが多くなっていくことは間違いないでしょう。特にITビジネスの世界では。

一方でこの本で言われている「ミニ起業家」を束ねるための大きな生態系の中心となる企業はやはり依然として必要であり、その人たちはより人工知能では代替することが難しいアナログなコミュニケーション能力がまだまだ必要とされるのではないかと思います。

私はアナログな人間なので、「ミニ起業家」を束ねる立場にいたいと思いますし、それをできるだけのマネジメント能力を身につけていくことが私の価値を高めることになるのかなぁと思っています。

4) 35歳から「一生、負けない」生き方


35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則35歳から「一生、負けない」生き方 ランチェスター秘密の人生法則
(2013/09/25)
竹田 陽一、栢野 克己 他

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ランチェスター戦略をキャリアプランに適用する方法が書かれています。要は、「早いこと居場所を見つけて、そこに最大限時間投資し、誰にも負けないようになること」ということです。著者は30代前半でそのような行動に出て成功を収めており、その経験に基づいて書かれています。

「まぁ、居場所を見つけることが一番難しいんだよねー」と思いながら読んでいましたが、書かれている内容は他のキャリア系書籍と比較すると泥臭くつまりは実践的だと思います。上で紹介したワーク・シフトでも「連続プロフェッショナル」という言葉で紹介されていました。言いたいことは似ていると思います。

著者は近年出版されている「お手軽キャリアアップ」的な書籍について否定的な見解を示していますが、とはいえ間違った方向に、間違った努力の仕方で時間投資しても効果を期待することは難しいので、努力の仕方について述べられている近年のビジネス本からも学ぶべき点は多くあると思います。いいとこ取りすべきでしょう。

以上、最近読んだ4冊の書籍の紹介でした。

次回からはMBAとは全く関係ありませんが、ヨーロッパ旅行についてまとめていきたいと思います。

3-4回に分けて書きたいと思っているので、連続投稿していく予定です。