しばらく間が空いてしまいました。。。
日本でもニュースで取り上げられていましたが、7月からメッセージアプリ「LINE」が中国で使用出来なくなりました。
私自身日本にいたときはLINEをほとんど使っていなかったので誰からもメッセージを受け取ることは無かったので気付かず、LINEが普及しているタイ人から教えてもらったほどです。
原因として言われているのが7/1に発生した香港でのデモであったり、日本で発生しているアカウント乗っ取り問題だったりしているわけですが、個人的には「Wechatの保護」というのも理由の1つな気がしています。
Wechat(中国名:微信)は中国で圧倒的なシェアを誇っているメッセージアプリです。
地下鉄に乗るとほとんどの人がWechatをしています。
詳しいことはよくわかっていませんが、ビジネスコミュニケーションもこれで行わているようです。
決済関係の環境も整いつつあり、Wechatが生活の基盤となりつつあることはこちらで実感できます。
中国では、ネットビジネスは外資にとって参入障壁が非常に高いものになっています(→こちら)。
ビジネス以外の理由で参入できていないFacebookやYou tube以外でも、e-commerceも参入規制があるようです。
そんな環境ですから、中国企業の製品であるWechatを守るためにLINEに規制をかけた、と考えたくなってしまいます。
また、LINE以外にもMicrosoftが提供してる"One Drive"が使えなくなり、こちらは進行中だったプロジェクトでもろに影響をうけました(ファイルのやり取りをOne Driveでやっていたので)。
LINEはこの件が発生する2週間前の記事で「中国事業の強化」を謳っていましたが、これによりアジア戦略の大幅な見直しを計られることになりそうです。
何しろ中国人がLINEを使わないということは、その周辺国に住む中国系の人も使わなくなるのですから。