中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

MBAを終えて(2年近く経ちますが...。)

一応MBAブログとして始まった当ブログにおいて、「MBAとはなんぞや」という問いに答える義務があるかと思いますので、一応書いておきます。もしかすると過去の記事と重複することがあるかもしれませんが、卒業からもうすぐ2年が経とうとする今ではその意義や思うところも当時と変わっているかもしれません。

 

「いろいろあったけれどMBAってどうなの?」というところは、特にぼんやりとなんとなく「MBAって良さそうだから行けたら行きたいよね」と考えている方々にとっては私のようなアウトサイダーの意見は全く参考にはならないと思いますが、このブログに何らかの形でたどり着いた人はすでに一般の方とは少し違った見方をされている方(いい意味でですよ)だと思いますので少しは参考になるかもしれません。

 

ここでは、私が満足したことの中から3点に絞り紹介します。逆にそれ以外は、少なくとも私はこの2年間では十分に得ることができなかったし、触れなかった部分に関しては他のMBAもしくはMBA以外で得ることができたことかもしれません。

 

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経営に必要な最低限の知識・経験の体系的な習得

あえて「最低限」と書いているのは、ここで学んだのはあくまでの基礎中の基礎であり、やはり実践しないことには知識は役には立ちません。

ただ、ビジネスの話をする上では「共通言語」みたいなものなので、それについては十分かなと思っています。

 

息抜き

おそらくですが、中国のMBAは他のMBAと比較して学生のやる気に依存するところが多いです。また学生も次のキャリアに向けての「はく付け」で来ている人が結構いるので彼らの雰囲気に呑まれてしまうと上で述べたことに注力していくのは難しかったかもしれません。

その一方で、社会人を経験して大学に行くということは遊びを知っていてかつお金も学生の時よりも自由に使えるということです。そこに「時間」というリソースが加わることによって遊びの幅が圧倒的に広がります。

ただ飲みに行くにもその辺の居酒屋だけ出なく雰囲気のあるバーに行ったり旅行もお金を大胆に使っていろんなアクティビティに挑戦できます。

卒業から数えても1年半以上も前の話で、入学したころから考えるとすでに3年半以上の時が経っているにも関わらず、授業の事もさることながら楽しかったころの思い出は今でも鮮明に覚えています。

10年働いてはいませんが、一区切りをつけて次のステップに進むという意味においても貴重な経験をたくさんすることができた貴重な時間だったと思っています。

 

趣味(ライフワーク)

MBAというのはキャリアを形成する手段として引き続き有効な手段なのかも知れませんが、それ以上に人生をより豊かにする手段として本当に有効だと思っています。

趣味といえる趣味を持たなかった私にMBAでの経験は「中国ウォッチ」という趣味を与えてくれました。2年間も中華圏に住んでいれば当然かもしれませんが。

とはいえMBA出発前は私もここまで中国に対して造詣を深くするとは思ってもいませんでした。今ではなるべく多く中国メディアに触れる機会を作り、日本で報じられている中国関連のニュースを反対側から見て両国での報じられ方の違いについて考えることは当然のことながら、中国での流行やビジネストレンド、株価、不動産についても定期的にチェックを入れるようになりました。

また、この経験を通じて今後も長く付き合っていくことになろうクラスメイトや友人に多く会えましたし、「中国」という特殊な国に関係する日本人コミュニティにも深く関与することとなりました。         

 

行く前に想定していた達成したいことと、得られた成果は大分違うような気がしていますが、全てが思い通りにいくはずもなく、そうある必要もないことを学んだのもこの2年間です。

いろいろなことに寛容になりましたし、自分のコントロールできないもの、またコントロールしなくてもいいものはなるようになればいいという大らかな気持ちを得ることができました。

 

今後のブログについては、特に上記3番目の中国に関わるニュース、ビジネスなどについて私が思うことを書き留めていく場としていきたいと思っています。

本当はもう少しテーマを絞り込みたいところですが、しばらくは広く中国を扱うこととして、ある程度の(私自身の)傾向が見えてきたところで特定のテーマに特化した内容としていきたいと思っています。