中国MBAに挑戦した夫婦のその後(仮)

北京大学MBAを修了したサラリーマンのその後や関心を持つようになった中国ビジネスに関する情報について、気ままに記録していきます。

中国(MBA)においてありがちなこと

予定では各授業の印象をこれから記事にしていくはずでしたが、それより前に私自身が忘れないうちに書いておきたいことがあるので、そちらを優先しました。

授業に関しては追ってまとめていきたいと思います

(授業の感想はできる限り初回の印象を大切にしたいと思いますが、時間が経って忘れてしまうかもしれません。。。)。

8月末から始まったPre-schoolや学生間のアクティビティにおいて、特に中国国外からの留学生が抱える悩みについて、現状を整理します。

1. 中国語

これは正直最初からわかり切っていることであり、受け入れざるを得ないものです。

やはりできないと困ってしまいます。

■ 基本的に英語は通じない

北京大学清華大学の学生はたいてい英語が通じる(むしろ我々よりうまい)のですが、それ以外の街中や大学構内で働いている、大学教授やアドミ以外の人たちにはほぼ100%英語は通じません。

従い、ものを買うにしても学食でオーダーするにしても中国語は必須です。

私は、「あれ」や「これ」を言うことはできますが、「xxは?」などと聞き返されたらお手あげのレベルなので、まだまだ生活には支障があります。

従い、今は中国語ができる学生(主に海外へ移民した中国人)と一緒に居ることが多いです。

移民した学生は、今の私と同じ立場を経験しているので我々の不便さをよく理解しているためか、非常に親切にしてくれています。

■ 中国人学生同士は中国語

そして、これも当たり前ですが中国人同士はネイティブ言語である中国語で会話します。

日本に置き換えてみればわかると思うのですが、日本人5人と中国人1人のグループで食事をしている際、使われる言語は何でしょうか?

通常であれば英語を使うべきですが、多分日本語を使ってしまうのではないでしょうか。

仕事であればこれは許されないことですが、学生同士ではそっちの方が楽ですから仕方ないかもしれません。

今はまだオリエンテーション期間中なのであまり気にしていません。

ただし、授業が開始されれば別であり、「ここはInternational classだから英語を使うべき」という原則を主張していきたいと思います(と同時に、彼らの会話についていけるだけの中国語を身につけたいと思っています)。

2. スケジュール

これは、主に韓国人留学生の意見です。

■唐突に変更される

具体的には、以下のものが挙げられます。

- 授業を行う教室が、当日指定の教室に行ってから変更される

- 開始時間の変更連絡が指定開始時間を過ぎてから通知される

特に教室変更については、本当によく行われます。

各授業の初回については、開始当日の朝にならないと開催場所に関する情報が出回らないことも多く棟内をうろうろしている学生やWeChatでの学生間での確認が非常に増えます。

ぎりぎりまで受講者数をまとめていないためなのか、受講者数の推測を行わないからなのか、その両方なのか不明です。

■ 時間通りには始まらない

授業に限って言えば正確に時刻通りに開始されます。1分の無駄もありません。

しかしそれ以外の学生同士の自主的な集まりや学校側主催の授業以外のイベントにおいては、開始時刻変更の連絡もなくただただ開始時間が遅れる、というケースもよくあります。

今のところ中国感覚にまだ適応できていない留学生が多く、特に韓国人は皆大手企業から集まってきたエリートばかりであり、時間に対しては厳しい感性を持っているためか、たびたびイラついている印象を受けます。

一方私は、時間に対する感覚を日本に居たときよりも少し鈍くして対応しています。

自分は当然時間を守るのですが相手が守らなくても気にしない、ということです。

授業(=仕事)であればここは妥協してはいけない点だと思いますが、それ以外については気にしても仕方ないと思っています。

私は彼らをなだめるようにしていますが、この時間に対する感覚を身につけるのはまだ先のことになりそうです。

3. 連絡

■ 連絡方法が統一されていない

ちょうど大学のメールアカウントが配布されたばかりなので仕方ないのかもしれませんが、ある情報はプライベートメールに、ある情報は大学のメールアカウントに配布されるケースがあります。

その結果、リマインドするときにメールを見落としてしまうケースがあるようです。

これは、時間が解決すると思います。

■ 学生間はWeChat(中国版のLine)でコミュニケーション

これもまた厄介な問題なのですが、学生間のやりとりは、どんな情報の種類であれWeChatというSNSサービスを介して行われます。

WeChatのメッセージはスマートフォンで確認するので見落すことが少ないため、こちらを好んでつかっているようなのですが、一方デメリットとして検索性が非常に悪い、ということです。

「あの情報はいつ頃なのか」というのを覚えておき、WeChatの履歴を遡るのは決して効率がいいとは言えないと思います。

この点については、授業が開始された後、見落としがあってはいけないより重要な情報をやりとりする際にはmailを利用してもらえるよう、リクエストするつもりです。

またもう一つの問題として「バッテリーの持続」が挙げられます。

こちらの学生はこのWeChatが非常に大好きで、四六時中チャットを繰り返しています。

またLineと同様グループチャットも可能であり、こちらでかなりの情報をやり取りしています。

そのため、かなりの割合でグループの一部の人間にだけ関係する情報も既存のチャットグループを利用して情報交換が行われるため、直接自分には関係ない情報を多々受け取ることがあります。

その結果、スマートフォンの電池の消耗が尋常ではなく、1日持続しないことがたびたびあります。

自身に関係のない情報の受信のせいで、肝心な情報がとれなくなるくらい電源を消耗してしまうのは少々うんざりです。。。

思い返してみれば、日本の学生もスマートフォンの電源プラグや予備バッテリーを持ち歩くなど、常に電源を探していたように思います。

北京で学生になり、ようやくその理由がわかりました。

「郷に入れば郷に従う」のが私の考えですが、やはりまだまだ慣れない部分も多いです。

これから授業が始まるとまた別の問題も出てくるのかもしれませんが、慣れることや問題を解決していくこと全てが勉強であり、MBAであると考えるようにしています。

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